J2モンテディオ山形は20日、静岡・御前崎キャンプで午前練習を行い、イレブンは約90分、戦術練習などで汗を流した。練習には、かつて「山の神」とも呼ばれた元日本代表GKの山岸範宏さん(44)が訪問。全体練習終了後にはピーター・クラモフスキー監督(44)に紹介される形で、円陣に加わった。
18年に現役を引退した後、山岸さんが山形のキャンプを訪れたのは今回が初めて。イレブンやスタッフらの前で数分間話した山岸さんは「僕が在籍していた時よりも選手の質は高い。戦術眼もあるし、テクニックもある。『昨年、悔しい思いをした分、今年は期待しながら応援しています』と伝えました」と語った。
2001年、中京大から浦和に入団した山岸さんは、14年6月に山形へ期限付き移籍。同年の昇格プレーオフ準決勝(対磐田)では、試合終了間際に頭でプロ初ゴール。GKながら決勝点を奪って、チームにとって4年ぶりとなるJ1復帰にも貢献した。翌15年から完全移籍。「山の神」とも呼ばれ、サポーターにも愛された。
17年、J3ギラヴァンツ北九州への期限付き移籍。翌18年限りで現役を引退した。19年2月、JFAアカデミー福島の男子U―18GKコーチに就任。現在も同コーチを務めている。