自律神経失調症では様々な症状が現れます。症状を和らげるために市販薬を使うのも選択肢の一つです。例えば、頭痛や痛みに対しては鎮痛薬、便秘に対しては下剤や整腸剤などが有効です。また、ホルモンバランスの乱れに対しても有効な漢方薬が市販されています。
ドリエル®やアンミナイト®といった製剤が不眠を改善する市販薬です。薬局・薬店・ドラッグストアで販売されており、処方箋なしで買うことができます。これらの薬は自律神経失調症による不眠にも効果があります。
睡眠を改善する市販薬は「睡眠補助薬」に分類されます。いわゆる睡眠薬(睡眠導入剤)は処方箋で出されまするので、同じ成分の市販薬はありません。
ドリエル®やアンミナイト®は、ジフェンヒドラミンという抗アレルギー成分を含む薬で、抗ヒスタミン薬というアレルギーの薬に分類されます。ジフェンヒドラミンはアレルギーを抑える一方、副作用として眠気を起こします。この副作用としての眠気が睡眠補助薬として利用されています。
ドリエル®やアンミナイト®を飲んでいるときは、抗ヒスタミン薬の重複に注意が必要です。
抗ヒスタミン薬はさまざまな市販薬に含まれています。具体的には、花粉症などに使われるレスタミン®、アレグラ®などは抗ヒスタミン薬です。また、風邪薬(総合感冒薬)や咳止め(鎮咳去痰薬)にも抗ヒスタミン薬を含むものがあります。カフコデ®N配合錠、PL配合顆粒などに抗ヒスタミン薬が含まれています。
重複が問題になる薬を避けるために、薬剤師などの専門家に必ず相談してから使うようにしてください。
市販の睡眠薬は比較的軽度な不眠に適しています。
自律神経失調症では本格的な睡眠障害も起こります。明らかな睡眠障害に対して市販薬の効果には限界があります。
市販薬を数日間服用しても症状が改善しない場合には、病院・クリニックで相談することをお勧めします。
適切な量のビタミン摂取は自律神経失調症を予防するだけでなく、身体の活動性を維持する上でも大切です。ビタミン不足は自律神経にも影響を与えます。
自律神経失調症は身体的ストレスが大きな要因のひとつになります。市販薬で補充できるビタミンの中でも以下のものは特に、不足するとストレスを引き起こしやすいものと言えます。
ビタミンB1は体内のエネルギー産生を助けるはたらきを持ち、疲労の蓄積を防ぐ効果などが期待できます。
タンパク質の代謝などに関わります。各種の脳内物質はタンパク質が材料となっているため、ビタミンB6が不足すると不眠や神経過敏、手足のしびれなどがあらわれます。
ビタミンB12は、神経細胞の修復やタンパク質合成を助けるはたらきから、手足のしびれや痛みの改善、精神の安定、集中力を高める効果などが期待できます。病院で処方されるメチコバール®(メコバラミン)などもビタミンB12製剤です。
ビタミンCは肝臓での解毒作用などに関わるビタミンです。皮膚(肌)の張りを維持するコラーゲンの生成にも関わります。
ビタミンAなども自律神経系の調整に関わるとされます。
アリナミン®EXプラスは、病院で処方される自律神経調整薬と共通の成分を含んでいます。アリナミン®EXプラスには以下の成分が含まれます。
これらの有効成分のはたらきによって、肉体疲労、目の疲れ、筋肉痛、神経痛、手足のしびれなどを改善する効果が期待できます。
ガンマオリザノールは、自律神経調整薬と呼ばれるハイゼット®などの処方薬の成分にもなっています。
ガンマオリザノールは米の胚芽や米ぬかに多く含まれるポリフェノールの一種です。体内で作られているノルアドレナリンの働きを高め、自律神経を刺激することで不安やうつ(抑うつ)、耳鳴りなどの症状を改善します。
ビタミンEは血液循環の改善などが期待できます。
ビタミンB6は神経機能の維持を助けます。ビタミンB1やパントテン酸は体内のエネルギー産生や代謝などに関わる成分です。肉体疲労やストレスなどを改善します。
代表的な市販薬を3つ紹介します。
アリナミン®Aは、フルスルチアミンというビタミンB1成分を中心とするビタミン製剤です。肉体疲労、関節痛(腰痛、肩こりなど)、神経痛、手足のしびれなどを改善する効果が期待できます。以下の成分を含みます。
これらの成分は、三大栄養素である脂質、タンパク質、糖質を効率よくエネルギーに変える手助けをします。
キューピーコーワゴールドαは、自律神経失調症で出やすい肉体疲労、虚弱体質、食欲不振などの改善が期待できます。以下の成分を含みます。
ビタミンB12は含まないものの、アリナミン®EXプラスと共通するビタミンB群が含まれています。
また、ニコチン酸アミドはキーンと鳴る耳鳴りに対して病院で処方されるストミンA®配合錠にも使われている成分です。内耳の細胞(迷路細胞)の機能を改善します。
キューピーコーワゴールドαプラスは血流障害や冷えを伴うような症状に対しても有効と考えられます。以下の成分を含みます。
キューピーコーワゴールドαと比べると、ニコチン酸アミドは含まれていませんが、血の巡りを改善する生薬である当帰(トウキ)が加わっています。
当帰は血の巡りを改善する生薬です。自律神経失調症に対して処方される当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)などの漢方薬にも当帰が含まれています。
当帰が加わることで、キューピーコーワゴールドαプラスは肉体疲労などに対して高い効果が期待できる製剤になっています。
代表的な市販薬を2つ紹介します。
ストレージ®タイプZMは苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)という漢方薬の成分で造られています。頭痛や立ちくらみのようにグラっとするめまいなどに対して効果が期待できます。
苓桂朮甘湯は体力が中等度からやや不足気味で息切れなどがあるような症状・体質に適するとされる漢方薬です。頭痛や、立ちくらみのようにグラっとするめまいなどに対して効果が期待できます。
自律神経失調症によるめまいの症状には、アリナミン®EXプラスやキューピーコーワゴールドα-プラスも適しています。
トラベルミン®シリーズは、吐き気止めの効果がある鎮暈薬(ちんうんやく)に分類されます。ジフェンヒドラミンを含みます。めまいに対する効果から処方薬としても使われる薬です。
代表的な薬を紹介します。なお、最後に説明するビオフェルミンは便秘と下痢の両方に効果が期待できます。
ストッパ下痢止めEXは、突発的な下痢や腹痛を伴う下痢などに効果があります。自律神経失調症で下痢が出ている場合に有効です。
ストッパシリーズの中でも、ストッパ下痢止めEXにはタンニン酸ベルベリンが配合されています。タンニン酸ベルベリンは、腸内の水分を減らす作用や病原菌の増殖を抑える作用があります。
また、ストッパ下痢止めEXには、水なしでも口の中ですばやく溶ける工夫が施されています。
■ストッパシリーズの特徴について
ストッパシリーズの多くはロートエキスという成分が配合された下痢止め薬です。下痢止めのことを止瀉薬(ししゃやく)とも言います。例外としてロートエキスを含まず、胃のむかつきや胃痛などに有効なストッパ胃腸薬という商品もあります。
ロートエキスは下痢の原因となる腸の過度な収縮を和らげる作用があります。処方薬(医療用医薬品)においても使われている成分です。
ロートエキスは神経伝達物質のアセチルコリンを抑えます。アセチルコリンは自律神経のうち副交感神経を活発にする体内物質です。消化器においては腸の収縮を引き起こします。アセチルコリンの作用が過度になると下痢の原因となります。
■その他のストッパシリーズについて
小中学生用ストッパ下痢止めEXは小中学生に合わせて成分を調節した薬です。
ストッパエル下痢止めEXは、女性の生理に伴う腹痛や下痢にも効果が期待できる薬です。ロートエキスとタンニン酸ベルベリンに加えて、生薬の芍薬(シャクヤク)を含んでいます。芍薬は腹痛に伴う痛みなどを和らげます。
■ストッパシリーズの副作用について
ロートエキスはアセチルコリンを抑える作用(抗コリン作用)があります。抗コリン作用による副作用として、以下の症状が出る場合があります。
用法・用量を守って服用した場合ではこれらの症状が現れることはまれとされています。
前立腺肥大などの泌尿器疾患や緑内障などの持病がある場合には特に注意が必要です。
コーラックはビサコジルという成分を配合した便秘改善薬(下剤)です。自律神経失調症による慢性的な便秘などに効果をあらわします。
ビサコジルは大腸を刺激することで腸の動き(蠕動運動)を促します。さらに便を出そうとする排便反射も刺激します。
コーラックの他にも多くの下剤が市販薬として販売されています。
■その他のコーラックシリーズ
コーラックIIは、ビサコジルにDSS(ジオクチルソジウムスルホサクシネート)を加えた薬です。DSSは便に水分を含ませて適度に軟らかくします。
コーラックファーストは、1錠に含まれるビサコジルの量がコーラックやコーラックIIの半分です。1錠に2.5mgのビサコジルが含まれています。少ない量から用量を調節できます。
コーラックハーブやコーラックファイバーはビサコジルを含んでいません。センナなどの生薬成分が主成分です。
コーラック坐薬タイプは炭酸水素ナトリウムを含んでいます。炭酸水素ナトリウムは、腸内で炭酸ガスを発生させて腸を刺激し排便を促します。
■下剤を使うときの注意は?
下剤は過度な量を使うと下痢の原因になることもあります。また下剤は子宮収縮を誘発させる可能性があります。特に妊娠中の女性は注意が必要です。
新ビオフェミンSは軟便(便がゆるい)、便秘、腹部膨満感(お腹の張り)などの症状改善が期待できます。新ビオフェミンS錠と新ビオフェミンS細粒があります。
新ビオフェミンS細粒は生後3ヶ月以上の子供も服用可能です。
ビオフェルミン®は病院で処方薬としても使われている薬です。ビオフェルミンシリーズの市販薬の中で基本となるのは新ビオフェルミンSです。
■ビオフェルミンはなぜ効くのか
新ビオフェルミンSはビフィズス菌など3種の善玉菌を含んでいます。善玉菌が腸内細菌のバランスを整えることで効果を現します。
もともと腸内には多くの細菌が存在します。腸内にいる細菌の集団を腸内菌叢(ちょうないきんそう)と言います。腸内フローラというのも同じです。
腸内菌叢のバランスが異常をきたすと下痢や便秘などの症状が現れることがあります。
整腸剤は乳酸菌、ビフィズス菌などの善玉菌を含んでいます。善玉菌は健康維持や生命活動に関わっています。腸の動き(蠕動運動)や免疫の活性化に善玉菌が関係しています。また善玉菌は下痢や便秘などの原因になる悪玉菌の働きを抑えます。
■その他のビオフェルミンシリーズ
ビオフェルミン下痢止め、ビオフェルミン止瀉薬は下痢の改善を目的としています。善玉菌に加えてロートエキスなどを配合しています。ロートエキスはストッパシリーズにも使われている成分です。
ビオフェルミン便秘薬は便秘に合わせた薬です。善玉菌に加えて、ピコスルファートナトリウムを配合しています。ピコスルファートナトリウムは腸の蠕動運動を高めることで便通を促す成分です。
ビオフェルミン健胃消化薬錠は善玉菌に加えて消化酵素や生薬成分などを配合しています。食欲不振や胃のもたれなどの改善が期待できます。
ビオフェルミンVCは善玉菌にビタミンを配合しています。お腹の張りなどに適しています。
自律神経失調症に漢方薬が適している場合があります。
漢方薬は複数の症状を同時に改善しようとします。このため複数の症状が現れやすい自律神経失調症に適している場合があります。
漢方薬は一般的に、ひとりひとりの体質や症状に合わせて使われます。体質や症状のことを「証(しょう)」と言います。
ここでは症状ごとに関係する漢方薬を紹介します。
自律神経失調症による不眠に適した市販の漢方薬の例として次のものがあります。
市販の漢方薬は、処方薬と同じ名前で販売されています。
アロパノール®(抑肝散と同じ生薬成分を含む)などのように、本来の漢方名称とは異なる名前をつけて発売されている市販薬もあります。
更年期障害が自律神経失調症を引き起こしている場合に適した漢方薬の例を挙げます。
いずれも市販薬として手に入ります。これらは月経困難症などの婦人科疾患にも使われています。
自律神経失調症で現れやすい不安症状に対して以下の漢方薬が使われています。
いずれも市販薬としても買える薬です。詳しくは「自律神経失調症と不安に効く漢方薬」で説明しています。
一般に漢方薬は副作用が少ないとされます。ただし、注意するべき場合もあります。
生薬成分自体が体に合わない場合も非常にまれですが考えられます。
また体質に合わない漢方薬を使った場合や、適正量を超えて使った場合などでは好ましくない作用があらわれることも考えられます。
例えば、元々お腹が緩くなる傾向のある人に対して下剤作用がある大黄(ダイオウ)が入った漢方薬を使った場合などは悪化の恐れがあります。
ほかの例としては、多くの漢方薬に含まれている甘草(カンゾウ)はグリチルリチン酸という成分を含み、偽性アルドステロン症による高血圧や筋力低下を引き起こす可能性があります。
自分の体質・症状などをしっかりと薬剤師などの専門家に伝え、適切な漢方薬を使ってください。
自律神経失調症の症状に、市販薬を試しても効果が感じられない場合は、心療内科などの医療期間の受診を考えてみてください。
市販薬として販売できる薬(薬の成分)には制限があります。市販薬の効果にも限りはあります。病院ではより広い選択肢から治療を選べます。薬の種類だけでもさまざまなものがあり、一種類の薬が効かない場合にほかの方法を検討することもできます。
病院でできる主な治療法を挙げます。
自律神経失調症の治療には薬なしで治す方法もあります。次のような心理療法が行われています。
自律神経のバランスを整える薬です。妊娠中には治療上必要な場合に限り使用されます。
抗不安薬は不安や緊張の症状を改善する薬です。主にベンゾジアゼピン系抗不安薬と呼ばれる種類の薬が使われます。ベンゾジアゼピン系抗不安薬には睡眠を改善する効果もあります。
タンドスピロン(商品名セディール®など)は違うしくみで働く薬で、セロトニン作動性抗不安薬と呼ばれています。
ベンゾジアゼピン系抗不安薬の副作用として、日中の眠気やふらつきなどがあります。また、ベンゾジアゼピン系抗不安薬には依存性があります。
ベンゾジアゼピン系抗不安薬、タンドスピロンともに、妊娠中には治療上必要な場合に限り使用される薬です。
自律神経失調症による不眠の症状に睡眠薬が使われます。
不眠の中でも、症状の特徴によって睡眠薬の種類を使い分けます。睡眠薬は一般にアルコールの影響で作用が強くなってしまう恐れがあり、飲酒に注意が必要です。
睡眠薬は妊娠中には治療上必要な場合に限り使用されます。
自律神経失調症によるうつ症状に対して抗うつ薬が有効です。
抗うつ薬の中にも細かい分類があります。近年ではのどの渇きや便秘などの副作用が少ない、SSRI、SNRI、NaSSAなどの種類の抗うつ薬が主流になってきています。
抗うつ薬は妊娠中には治療上必要な場合に限り使われます。
特に女性の自律神経失調症で、ホルモンバランスが崩れている場合に、ホルモンを補う治療法があります。
経口避妊薬(ピル)もエストロゲン・黄体ホルモン配合剤にあたります。女性ホルモン製剤の副作用として、ごくまれに血栓症などを起こします。
自律神経失調症に関連した専門医としては日本心療内科学会が定める心療内科専門医という資格があります。日本心療内科学会 専門医一覧で心療内科専門医の氏名と勤務施設が探せます。
自律神経失調症を診てもらうにはこのような医師が向いています。
中でも自分に合わせた治療法が大切です。
たとえば、自律神経失調症では生活習慣の乱れが原因のひとつです。しかし、仕事で夜勤が外せない人は「昼夜逆転の生活をやめてください」と言われても実行できません。
一人ひとりの生活スタイルや仕事、家庭の事情を理解した上で、治し方を考えてくれる医師が望ましいです。
名医を探すよりも大切なことは医師と患者の間の信頼関係です。
「このお医者さんが言っていることは本当なのかな」と感じてしまうと、生活習慣の改善もなかなかアドバイスどおりにはできません。心理面や社会面を含めて、患者自身が積極的に治療に関わるためには、確かな信頼関係が必要です。
治療を長く続けるためにも信頼関係が大切です。自律神経失調症の治療には時間がかかります。一時的に症状が悪くなることもあります。しかし、「この医者は自分に合わない」と早々に判断して病院を変えてしまうと、治療はやり直しになってしまいます。
信頼関係を築くためにも時間がかかります。最初に信頼できそうな医師を見つけて、治療を始めたら根気よく通いながら時間をかけて信頼関係を築くことが、治療効果につながります。
最初に行った病院で自律神経失調症と診断されたら、治療には心療内科がおすすめです。特に臨床心理士がいて心理療法ができる施設が合っています。
心療内科は自律神経失調症に特有の難しさに対処するのに向いています。
自律神経失調症の診断や治療が難しい理由は、3つあります。
心療内科は、身体的ストレスと精神的ストレスの両方に対処します。自律神経失調症の診断と治療に適していると言えます。
ただし、診断の段階では自律神経失調症に似たほかの病気もチェックする必要があります。明らかな体の異常を感じるときは一般内科、心や気分の症状があるときは精神科、めまい・耳鳴りの症状があるときは耳鼻咽喉科が向いています。
自律神経失調症では仕事や職場の悩みも出てきます。
仕事の悩みに対処する方法の例を説明します。
自律神経失調症で仕事の悩みができたら、できるだけ上司や同僚、または職場の産業医で相談できる人を探してください。会社や職場にサポートしてもらうことはとても大切です。
次に当てはまるときは危険なサインです。
すでに病院で自律神経失調症と診断されていれば、治療をうまく進めるためにもやはり職場に伝えるのがベストです。
自律神経失調症の症状は、がんや心筋梗塞に比べると個人差が大きく、主観的です。人に伝えるのが難しいと感じることや、相談していいのか迷うこともあります。職場や上司の雰囲気によって相談しにくい場合もあるはずです。
悩むところですが、誰か相談できる人を見つけることで状況が変わります。産業医は職場に関係する悩みを聞くための医師です。秘密を守る義務もあります。
仕事の妨げになるような症状が出ていれば、長期的に隠し通すのは難しいでしょう。治療のためには、上司に相談して休みを取ったり、休みやすいポジションに異動してもらうことも大切です。上司の勧めで病院を受診して診断がつく人も、上司の勧めで休んで心が楽になる人もいます。
世の中全体としても以前よりは自律神経失調症のような病気の理解が広まってきています。社会全体が困っている人と協調する方向に進みつつあります。
職場や上司に自律神経失調症をもっと理解してもらうために、このサイトもぜひ利用してください。
休職や退職で自律神経失調症が良くなって復帰する人もいます。休んで治療に専念したほうが効果が出そうかどうか、医師と相談してみてください。
自律神経失調症の大きな原因として、ストレスがあります。仕事や職場が原因となることもよくあります。避けられないストレスがある場合には、薬物療法や心理療法だけではなかなか十分な効果が得られません。
仕事を続けながら苦労して治療するよりは、いったん休んで治療に専念するほうがいい人もいます。
自律神経失調症になる人は熱心で真面目な人が多いです。仕事に打ち込んでいる人ほど、休職や退職にはためらいを感じてしまいます。しかし、休むのも治療の一環です。上司から休職を提案されて、実際に休んで復帰する人もいます。
診断書は治療を受けているクリニックや病院で依頼すれば書いてもらえます。
休職や退職のために会社に診断書を提出する必要があるときは、通っている病院で依頼してください。
診断書の発行には保険が利きません。値段は施設によって違います。多くは3,000円から5,000円の範囲です。
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