09月07日 19時45分
急速な円安などの影響で物価の上昇が続く中、県内の養豚業者は、多くを輸入に頼っている飼料価格の値上がりで経営が圧迫され、危機感を募らせています。
四万十町の養豚業者は、「窪川麦豚」と呼ばれるおよそ5000頭の豚を飼育していて、トウモロコシや大豆、それに麦などの穀物を混ぜた配合飼料を年間4000トンほど使っています。
しかし、そのほとんどをアメリカやブラジルなどからの輸入に頼っているため、急速に進む円安などの影響で飼料価格は、3年前と比べておよそ2倍に高騰しています。
さらに売り上げのおよそ75%を飼料代が占めているため、今の価格の水準が続くと今年度の利益は1億円程度減少する見込みだということです。
価格が上がった分は、飼料メーカーや生産者などが価格高騰に備えて準備している基金などで補填されますが、上昇分のすべてをまかなえず、危機感を募らせています。
平野協同畜産の沖祐次代表理事は、「25年以上養豚を行っているがこれほどの異常な値上がりは経験がなく、個人の努力で対応できる状況ではない。一過性のものであればがまんや努力で乗り切れるが、いつまで続くのか今後の先行きが見えないことがいちばんつらく感じる部分だ」と話していました。
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