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11/10(水) 6:00配信
オンラインインタビューで笑顔を見せる坂本花織
フィギュアスケート女子で2018年平昌五輪6位の坂本花織(21)=シスメックス=が9日までにスポーツ報知のオンライン取材に応じ、12日に開幕するGP第4戦、NHK杯(代々木第一体育館)で「完璧な演技」を披露すると宣言した。GPシリーズ第1戦のスケートアメリカでは、苦戦していた新フリーに光明を見いだし4位に入った。自信と笑顔を取り戻し、2大会連続となる来年2月の北京五輪出場に弾みをつける。(取材・構成=高木 恵、小林 玲花) 【写真】スケートアメリカでの坂本の演技 スケートアメリカで、ようやく坂本にトレードマークの笑顔が戻った。新フリー「No More Fight Left In Me」で初めて7つのジャンプをすべて決めた。 「最後のスピンを間違えてしまったことは痛いミスだったんですけど、最後までやり切るということが目標だったので、それがやっと達成できた。最後までジャンプがはまったっていうのが一番の収穫でした」 ここまで紆余(うよ)曲折があった。フリーは海外ドキュメンタリー映画の音楽で、女性の強さを表現する難しいプログラム。滑り込めていない段階での夏のアイスショーでの初披露に、周囲の反応は思わしくなかった。 「『今回のプログラムいいね』って言ってくれる人がなかなか…。『どうしたいの?』って聞かれても『どうしたいかが分かりません』っていうのが答えでしかなくて。結局そのまま、(8月の)サマーカップまで月日が流れてしまって」 今季初戦のげんさんサマーカップでは、結局2018―19年シーズンの「ピアノ・レッスン」を使用した。 「そこで借り物みたいな演技をしてしまったんです。新しいのをやろう、って決めるいいきっかけにはなったので、逆にそれはすごく良かったこと。今は迷いもないし、もっと良くなっていく自信があります」 平昌五輪シーズンの「アメリ」も、試合を重ねて磨きあげた作品。今季のフリーも同様だ。坂本の代表作の一つになる可能性を秘めている。スケートアメリカ後には、振り付けのブノワ・リショー氏と「もっとブラッシュアップしていこう」と話をした。 「自分の中では(昨季まで2季連続でフリーで滑った)『マトリックス』がトップなので、なかなか超えるのは…あはは(笑い)。でも同じくらいの代表作になるように、頑張っていきたいなと思います」 最近は他競技の選手から刺激を受けることも増えた。同じ神戸市出身で、女子ゴルフで賞金ランク2位につけている古江彩佳(21)とは今年初めの対談を機に、交流を続けている。 「この前もニュースで優勝の記事を見たので連絡をしました。彩佳ちゃんからは『毎週連戦で大変』と返事が来て、みんな頑張ってるなって思いながら『頑張ろうね』って励まし合いました。私もスケートアメリカまで4連戦だったので、大変さが分かりました」 平昌五輪では初めて味わう緊張に体が悲鳴をあげた。2月12日の団体戦フリー後に練習に向かおうとしたところ、激しい腹痛に襲われた。練習を途中で引き揚げ、選手村の医療室に向かった。急性胃腸炎。村外の病院へ救急車で運ばれた。 「たぶん緊張とストレスで、そうなったんだろうっていうことだったんですけど、やっぱり体は正直だなって。そのあとも3日間くらい飲み食いできなくて、練習もむっちゃ大変でした」 同21日からの個人戦に間に合わせ、6位に入賞した。一度、五輪を経験していることは、2度目の舞台で強みになるはずだ。 「だいたいどの試合も1回目は羽目を外すことが多いので(笑い)。次は出られたら、絶対大丈夫だと思います、はい」 代表選考会を兼ねた全日本選手権に、12日開幕のNHK杯で弾みをつける。 「NHK杯はショートとフリーをパーフェクトに滑り切りたい。五輪に出て平昌よりもいい成績を残すことが今季の目標。そのために北京五輪までの試合はどれも大事で一つも気を抜くことはできません。自分の中で決めたノルマを1個ずつ達成していって、五輪の舞台では最高の演技ができるようにしていきたいです」 ◆坂本 花織(さかもと・かおり)2000年4月9日、兵庫・神戸市生まれ。21歳。神戸学院大3年。3歳でNHK連続テレビ小説「てるてる家族」を見てフィギュアスケートに憧れ、4歳で競技を始める。18年四大陸選手権優勝、平昌五輪6位、同年の全日本選手権優勝。19年世界選手権5位。特技は水泳、折り紙、卵焼きを作ること。159センチ。
報知新聞社
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