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11/1(月) 22:33配信
“インターネット投票”は行うべきか? 政治心理学の有識者とZ世代が議論
TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。10月25日(月)放送では、政治心理学・戦略コミュニケーション論を専門とする麗澤大学教授の川上和久さんを迎え、「インターネット投票」について議論しました。 ◆若者の投票率、ただ上げるだけではいけない!? この日は番組冒頭から「若者の投票率アップ」について意見を交わすなかで「ただ投票率を上げるだけではいけない」という声も上がっていました。これについて川上さんは「選挙期間中だけでなく、主権者教育など、普段から政治と自分の関わりをどう感じるかが非常に大きな問題」と言います。 一方、NPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星さんは「ただ投票率を上げたいのであれば、投票を義務化すればいい」と主張。そして、「義務化すれば投票するし、必然的に教育の場で主権者教育が行われる。だから、本当はそうしたところまで踏み込んだ議論をしなくてはいけない」とさらなる議論を望みます。 また、インスタメディア「NO YOUTH NO JAPAN」代表の能條桃子さんは、自身のメディア運営から感じる率直な思いを吐露。「NO YOUTH NO JAPAN」では日常的に情報を発信しているものの、やはり注目が集まるのは選挙時というところに難しさを感じているそうですが、「日常からと言いつつも選挙は良いタイミングだから、私はそこで社会に何を望みたいのかをみんなが考えるきっかけになればいいし、そういう機会を増やしていきたい」と語ります。 ◆若者の投票率を高めるには? 日本財団が「若者の投票率を高めるには?」という調査をしたところ「投票がスマホやPCで行える」、「投票に行くとプレゼントがもらえる」、さらには「ネットで政治や選挙の情報が増える」、「若者と関係が強い問題が争点となる」といった意見が散見。 なかでも最も多かったのが「投票がスマホやPCで行える」でしたが、インターネット投票に関しては、今年6月に「インターネット投票の導入の推進に関する法律案」が国会に提出。現在は審査中となっています。なお、インターネット投票のメリットは「若者中心に投票率アップ」、そして「新型コロナなど感染症のリスク減」など。一方、デメリットは「安定した投票システムがないこと」や「投票の強要や買収などの危険性」などがあり、総務省経験者はネット選挙実現への壁は相当高いと話しているそうです。 Z世代の大学生が番組に集結する「Zフォーラム」に参加していた専修大学 ネットワーク情報学部の及川颯斗さんは、以前はインターネット投票賛成派だったものの現在は反対。その理由は、サイバー攻撃への不安と手軽さ故の投票の質の低下。「自分の意見で投票できなくなってしまう」と懸念します。また、飯野直樹さんも同じく反対派で、買収などの危険性とともに、インターネットで投票だと投票日当日にその場の判断で気軽に投票してしまうことを危惧します。 そんななか、大空さんは賛成に1票を投じます。その理由として「セキュリティや投票の秘密保持の問題もあるが、今は洋上投票など船のなかでもできる。2017(平成29)年からは立会人なしで船中からファックスで投票可能とすでに同じようなことをしている」と言い、「今はスマホが普及し、銀行口座の開設や送金もスマホでできる時代。果たして買収も本当に起こるのか。罰則を規定したり、やり方を工夫すれば全然できる。一概にインターネット投票はダメだというのは何の議論も進まない」と指摘します。 川上さんがインターネット投票導入の「最後の壁」と案じていたのは「投票の秘密が守られるのか」。そして、「一部とはいえ、そばに人間がいて投票を強要されることをどう防ぐのかという問題がある。99%の人が投票しやすくなったとしても1%強要される人がいたら投票の秘密は守られない。そこを乗り越えていくのが難しい」とインターネット投票が認められない要因を述べます。 対して大空さんは、インターネット投票のやり方に言及。「自宅やカフェで投票しましょうといった話ではなく、会社や学校のなかなど投票できる場所を増やしてやればいい」と意見するとキャスターの堀潤も納得。大空さんは「そうしたルールを作った上でインターネット投票はできる。だから、僕はやるべきだと思う」と力説します。 ◆“1票の重み”は本当なのか? 次に「投票に行くとプレゼントがもらえる」、いわばインセンティブを与えることについては、すでに能條さんの「NO YOUTH NO JAPAN」がさまざまな自治体と実施中。能條さんによると、特に地方選挙はやっていること自体気づかれずに終わってしまうこともあり、まずは選挙をしていることを周知すべく、お店など日常で使う場所で展開。さらにはSNSにアップしてもらえるよう工夫をしているそうですが、実は意外と重要なのは「店舗で働いている人に選挙があることを知ってもらうこと。特に若い人が働いているお店であれば、それがきっかけになる」と話します。 ただ、能條さんとしてはインターネット投票の議論も含め、「正しい投票があるという前提があると思っていて、それを考えすぎるとそれこそ(投票に)行けない人が増えるような気がする」と憂慮。「自分の価値観で、今思っていることのジャッジでいいはずなのに、しっかりと考えないといけないと強調して広めることに懸念している」と心の内を明かします。 こうした投票の重要性、1票の重みに関して、川上さんは「地方選挙では同数でくじ引きになる場合もあるし、本当にわずかの差、調べ直したら逆転することもあり、意外と1票は重い」と言います。そして、「そうした事例をみなさんに伝え、1票は重いと伝えていくことも大事」とも。 かたや大空さんは川上さんの意見を理解しつつも、別の意見を提示。「夢物語をずっと語っていてもダメ。自分の1票で社会が変わる、未来が変わると言っても実際にはすぐに変わらない」と現実を直視し、「幻想を抱かせるようなやり方は良くない。変わらないとそれで投票に行かなくなる。そうではなく、権利や義務とかそういう議論の仕方のほうがいいと思う」と別のアプローチを提案していました。
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