先の衆院選で野党第一党の立憲民主党は、公示前議席を下回る結果に終わった。そんな立民や共産党などの野党は「安倍・菅政治」継続の是非を争点に掲げ、一部メディアもこの視点で報道を続けた。しかし、安倍晋三元首相と菅義偉前首相の路線は果たして同じものなのか。「菅路線」という言い方ではダメだったのか。そこには、どうしても安倍氏を標的にしたい左派勢力の露骨な思惑があった。
「新型コロナウイルス対策を反省して、改めることができるのか。分配を起点とする経済政策に転換できるのか。隠す、ごまかす、改竄(かいざん)する。この政治をまっとうな政治に変えることができるのか。この3つの『変えよう』。これが争点だ」
立民の枝野幸男代表(当時)は衆院選が公示された10月19日、第一声を行った松江市内で記者団にそう語った。
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