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読者諸氏の「あの人の話を聞きたい」を実現するリクエストインタビュー。第3回は、ホテル業界向けにクラウド型のデータインテリジェンスプラットフォームを提供するOTAインサイトのアジア・オセアニア地区リージョナルセールスマネージャーを務める矢崎達則氏に話を聞いた。同社はデータのみを軸に判断を下すAIに全てを任せるのではなく、AI技術は活用しつつも、データ+柔軟な状況判断ができる人間が本来持つ”脳力”の最大化を図るデータインテリジェンスを目指している。(聞き手:弊社代表取締役社長兼トラベルビジョン発行人 岡田直樹)矢崎氏。インタビューはオンラインで実施した
矢崎達則氏(以下敬称略) 生まれも育ちも茨城で、東京の大学を卒業後、新卒でクラブツーリズムに入社し、主に日本からヨーロッパへの旅行商品の企画・造成を担当しました。同社を6年で辞めてリュック1つで世界放浪旅行に出かけ、1年半後に帰国し兵庫のホテル・ラ・スイート神戸ハーバーランドに入社。フロントオフィスマネージャーを経てブランディング担当兼マーケティング担当兼PR担当のような仕事を任されました。4年間在籍しブッキングドットコムに転職。大阪事務所の営業担当として新規ホテル開拓と既存ホテルのパフォーマンス向上のお手伝いをしました。そして2019年11月にOTAインサイトの日本地区リージョナルマネージャーに就任しました。日本にはまだオフィスがないのでシンガポールのAPAC(アジア太平洋)チームに所属する形ですが、大阪に駐在して仕事をしています。
矢崎 KPIとしては、それがほぼすべてです。しかし実際には英語圏向けに開発されたプロダクトを日本向けにローカライズしたり、日本独自のコンテンツを用意するなど、かなり幅広く仕事をしています。例えばカスタマーサービスやマーケティング、広報PRなど何でもやっており、海外ホテル情報の和訳を行うこともあります。当初は私1人だった日本担当も現在は日本人が2人加わり、日本のホテルからの問い合わせにもシンガポールの日本人担当者が対応できるようになりました。
矢崎 特徴は3つ。スピード、クオリティ、コストパフォーマンスです。もちろんホテルによってビジネスの方向性が異なりますから、OTAインサイトのサービスとの相性によって違いはありますが、方向性が合えばこの3点に関しては格段に優れています。それを証明するのが導入企業の顔ぶれで、現在マリオット、ヒルトン、IHG、アコーといった世界トップのグローバルチェーンが使用しています。ほかにも、日本では20を超える国内チェーンホテルやマネジメント会社から、たとえばニセコや白馬のシャレーやバケーションレンタルなども導入しており、幅広い宿泊施設が使っているのも特徴です。
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コメント 3件
堀口 洋明
株式会社亜欧堂
OTAインサイトのシステムを拝見して、特にマーケットインサイトが素晴らしいと思っています。
これまで欲しいと思っていながっら取得が難しく、かつ他社であまり見ることがないデータを把握できそうです。
記事ではAIシステムの評価が非常に興味深かったです。
当事者の分析として、AIシステムを考えている方にはぜひお読みいただきたいです。
林田 研二
(株)オータパブリケイションズ
OTAインサイトの「インサイト」は洞察力、本質を見抜く力だといわれていますが、僕の場合は「人の気持ちがわかること」と定義しています。ホテルマンとしてゲストと接する中で磨かれてきたものだと感じています。ホテリエの方がキャリアを構築していく上での、ひとつのモデルケース(成功事例)です。また、会社のサービスとしては、過去のデータから未来を予測するのではなく、現在の動向からデータをドリブンし未来を予測するという点では、他社にはないデータを持っています。これからの益々の発展を応援しております!
mtak
キャリアへの考え方、そして最後にあった読者へのメッセージが心に響きました。
ご自身で着実にキャリアを重ねられているだけに、信憑性がありました。
2022/12/21
2022/12/09
2022/11/28
2022/11/09
2022/10/31
2023/01/25
陸から離れたクルーズというロマンチックな状況下で、大海を優雅に進む中、一人客同士の仲は急速に深まりカップルが続出しそう。若い年代では無く、それなりに人生経験と自由になるお金がある年齢層へのターゲットとして成功しそうですね。
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2023/01/25
株式会社ビュート
5類に落ちる=ワクチン接種要件がなくなるというわけではないかもしれないので、観光業界は最後まで気は抜けません。 ただ、いつまでもコロナ禍であり続けることへの飽きが来ているのは、スペイン風邪の終息の文献と同じであり、やがてマスクも自然消滅すると考えられます。 マスクに関しては、屋内でマスクをするのが当然のマナーとなっており、無理に外すのも難しく厄介な問題ですね。
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2023/01/25
ハイエンドな客層を向かい入れられるのなら、高待遇で求人すればよいことですね。 人手不足は他国の事例からすでに分かっていたこと、従業員への支払増と機会損失ならどちらが大きいかは自明
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2023/01/25
スリランカのレポート、楽しく拝見しました。 ガソリンの問題が大きく取り上げられていましたが、考慮した上でツアー造成すればそこまで問題ないという印象を受けました。
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2023/01/25
期間限定募集などがあるのであれば、 将来ホテルマンを目指しておられる方々や海外で働くことを検討されている方など、 ご自身の先を見据えた時にプラスになると考えておられる方など、 スキルアップ・ブラッシュアップが出来る機会と考えてほしい所です。
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