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11/8(月) 0:00配信
写真:Impress Watch
インターネットイニシアティブ(IIJ)は5日、2022年3月期第2四半期の決算説明会を開催した。 【この記事に関する別の画像を見る】 説明会には、代表取締役会長の鈴木幸一氏、代表取締役社長の勝栄二郎氏、専務取締役の渡井昭久氏が登壇した。本記事では、説明会および質疑応答の内容をお届けする。 ■ 「業績は極めて好調」で、上半期の売上高は対前年同期比7.3%増 説明会の冒頭で勝氏は、2022年3月期上半期決算の概要を説明した。 同氏は「業績は極めて好調」と述べ、事業の順調さをアピール。上半期の売上高は1090.5億円で、対前年同期比で7.3%増となった。営業利益は同77.6%増の93.0億円となり、営業利益率もアップしている。 好調の要因のひとつとして「企業のIT化が進んだこと」を挙げた勝氏は、「すべてのものがインターネットにつながり、すべてのものがインターネット上に構築されるような時代が、ようやく到来した。その結果として企業はITシステムなどを強化し、トラフィックも増えた」と語った。 法人・個人の両方でモバイル分野のニーズも増えており、4月から開始した個人向けの新プラン「ギガプラン」も好調をキープする。回線数は純増へ回帰し、IIJにおける9月末の個人モバイル回線数107.2万のうち、55.6万が同プランの回線だという。 ■ 渡井氏「売上の伸びが利益につながりやすい構造」 続いて渡井氏が、上半期の業績の詳細に関して説明した。同氏は新プラン「ギガプラン」に関して、「単価が下がっているため、その影響で売上自体は減少した」とコメントした。 売上原価と粗利率の推移に目を移すと、「モバイル分野では、時間経過とともに旧プランから新プランへ移行する動きもある。旧プランのほうが単価は高いため、前四半期比で粗利率は若干低下しており、今期はこういった傾向が続くと見ている。ただ、昨対比で見ると、前期からの積み上げで利益率は向上した」と渡井氏。 ネットワーク(NW)サービスの売上高を分野別に見た場合、法人向けモバイルは第2四半期の伸び率が37.8%で、高い伸長を継続。一方で、主に個人向けモバイルの「個人向けインターネットサービス」は減収している。 原価に関して渡井氏は、「モバイルデータ接続料や音声仕入れの低減により、外注関連費用が下がった。これによって新プランで単価を下げたものを提供し、それが好評を博している」とコメント。 また、「(モバイル関連の)ほかに大きな変動要素はなく、ネットワーク全体を増強する中でコストは推移しているが、大幅な増加は見られず、売上の伸びが利益につながりやすい構造になっている」と語った。 ■ 純増傾向に戻った「IIJmio」の回線数 続いて各事業ごとの進捗状況を報告した渡井氏は、モバイル事業における「IIJmio」の回線数について、「第1四半期から純増の傾向に戻った。このあたりは、ギガプランの効果が大きいと思う」と分析。 ギガプランは、55.6万の総回線数(第2四半期末時点)のうち、新規獲得が3割ほどを占める。渡井氏は「引き続きギガプランを強化していきたい」とコメントした。 なお、MVNEに関しては回線数が減っているが、「1社、大口の顧客がキャリアにM&Aされており、“巻き取り”として順次そちらのキャリアへ回線の切り替えを実施している。その影響で、四半期単位で回線数が減った」と渡井氏。 「ただし、単価がそれほど大きなサービスではないので、売上がそれほど大きく下がっているわけではない」とした同氏は、法人モバイルに関して「回線数・売上ともに増加を続けてきており、ネットワークカメラや決済デバイス、GPSトラッカーなど多様な案件がある」と語った。 ■ 質疑応答 ――NTTドコモが「エコノミーMVNO」を始めたが、この取り組みをどう見ているのか。具体的な話が来たかどうかや、参画する見込みに関しても教えてほしい。 勝氏 正式な提案かどうかは別として、話は前から伺っている。ただ、「手数料が少し高めという印象」「dポイントとの連携をどうするか」という2つの懸念事項がある。そのため、現在も検討中ではあるが、当初からは参加しないという結論になった。 ――先日、NTTドコモで通信障害が発生したが、これによる影響は。 勝氏 それに関しては、我々も大きな影響を受けた。現時点ではNTTドコモと連絡を取り合っており、通信障害の原因調査などをお願いしている。我々に対する直接の文句や非難はそれほどなかったと思っている。 ――新プラン「ギガプラン」は、具体的にどのあたりがユーザーに評価されているのか。 勝氏 「ギガプラン」のユーザーの8割が音声付きプラン。また、8割がだいたい2~4GBで使っている。 最近では音声通話の価格も下げており、低容量のサービスを品質を保った上で提供している点が、ユーザーの好評につながっているという認識。ちなみに説明会の中でもお伝えしたとおり、「ギガプラン」ユーザーの3割が新規加入者となっている。 ――「マイクロデータセンター」という新たなデータセンターのかたちを提案しているが、実用化に向けた具体的な計画は。 勝氏 データセンターに関しては、将来的にいろいろなデータセンターが必要になると思っている。大型データセンターはもちろんのこと、たとえば自治体ごとに小さなデータセンターを持つことも考えられるし、大学や企業向けの用途も想定される。そういったニーズに備えて、今は開発を進めている。 鈴木氏 データセンターには長い歴史があるが、今後は多様な展開がなされると考えている。それに対応したかたちでデータセンターを作っていきたい。
ケータイ Watch,松本 和大
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